政府は21日、南極海での調査捕鯨で当初50頭を予定していたザトウクジラの捕獲を今後1-2年間見合わせると発表した。水産庁と国際捕鯨委員会(IWC)が合意した。反捕鯨国のオーストラリア政府が捕鯨船団を監視するため巡視船派遣を発表、米政府も中止を要請したことが捕獲延期の背景とみられる。国際的な批判で捕鯨中止に追い込まれる異例の事態となった。
しかし政府は「感情的な対立に陥り、資源管理機関として正常に機能していないIWCの運営を正常化することが条件」とした。若林正俊農相は同日、記者団に対し「(IWCで各国が)感情的に反発し合っているのは異常だ」と批判した。
町村信孝官房長官は同日午後の会見の中で、今月11日に来日したIWCのホーガス議長が、捕獲を見合わせるよう水産庁に提案したことを明らかにした上で「調査捕鯨の計画そのものは変更しない」と強調。「日本としては、あくまで科学的根拠に基づいて冷静な議論が行われることを期待する」とくぎを刺した。
(共同通信社)
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