車社会に向けてアクセルを踏み込むきっかけとなったのは、富士重工業のスバル360だろう。1958年の発売価格は42万5千円。大卒初任給の30倍以上だが、それ以前は100万円近くしていたから破格だった。 当時、国は国民車構想として、小型で4人乗り、時速百キロなどの目標を掲げていた。この非常に高いハードルに開発を断念するメーカーが相次ぐ中、ほぼ条件に合致した初めての車でもあった。 軽量化のため鉄板を薄くし、それでいて強度を落とさないよう曲線を多くしたデザインは、...
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