「遠い遙かな昔、日本列島は鬱蒼たる緑に包まれて、アジア大陸の東南に眠っておりました。亭々たる原始林は、朝日夕日に映えて巨人の如くそそり立ち、鳥や獣は所を得顔(えがお)にはびこっていました。この静かな日本列島に、何時の頃からか人類が渡り住み、自然と闘いながら生活を始め、歴史を作り出して行ったのです…」 これは、日本が焦土と化した戦後間もない昭和23年3月に東京大学教授であった坂本太郎氏の編纂による「日本歴史讀本─新しき世代のために─」(東京大学國史研究室日本史研究会...
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