「文化財防火デー」(二十六日)に先立ち、「あじさい寺」として知られる川崎市多摩区長尾三丁目の妙楽寺で二十二日、消防訓練が行われた。
妙楽寺は源頼朝の弟全成が開いた威光寺が前身といわれる。ともに市重要歴史記念物である「木造薬師如来両脇侍像」(一五〇九年)と掛け軸「紙本着色五趣生死(ごしゅしょうじ)輪図(りんず)」(一八九二年)が所蔵されている。
訓練は寺本堂の内部から出火したとの想定で、多摩消防署や地域住民ら約四十人が参加した。火に気付いた溝江光運住職が本堂から輪図を運び出し、駆けつけた消防署員が四本のホースで一斉放水し、鎮火した。溝江住職は「火災を起こさないことが第一だが、万が一に備えたい」と話していた。
防火デーは、一九四九年の法隆寺金堂の火災を契機に設けられ、各地で文化財保護の訓練が行われる。
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