国営吉野ケ里歴史公園(佐賀県吉野ケ里町)は1日、環濠集落の王の墓とみられている「北墳丘墓」を、出土した甕棺とともに発掘当時の姿で公開した。同公園のほかの展示は、遺構に盛り土した上に集落を復元したもので、遺構そのものの常設展示は初めて。吉野ケ里遺跡保存のきっかけとなった遺構でもあり、考古学ファンの人気を呼びそうだ。
北墳丘墓は環濠集落の北端に位置し、南北約40メートル、東西約27メートル、高さ約5メートルの墳墓。1989年から大型甕棺14基が出土し、中から国の重要文化財に指定された銅剣やガラス製管玉などの副葬品が見つかったことから、身分の高い人の墓と推定されている。保存のためいったん埋め戻されていた。
実物の甕棺、レプリカの銅剣と管玉を出土した位置に再配置。墳丘墓の形をした建物で遺構全体を覆った。カビやひび割れを防ぐため遺構表面に特殊な樹脂を散布、空調で湿度約80%を保っている。
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