厳寒の中、数千人の男たちが福を授かろうと、本堂の御福窓から投げ落とされる一対の宝木(しんぎ)を目指し激しい肉弾戦を繰り広げる。人体からもうもうと沸き上がる熱気、渦巻く裸の群れは迫力満点だ。まさに天下の奇祭と呼ぶにふさわしい。 会陽は、国家安泰や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する旧正月の修正会(しゅしょうえ)や、旧二月の修二会(しゅにえ)など中世の仏教行事に起源があるとされる。岡山県教委の調査によると、明治初期には会陽が大流行し、県内全域の百三カ所の寺社で催された。今...
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