「生きているみたい」-。桃の節句を前に、静岡県岡部町で、地元の人形師が約5年かけて作り上げた等身大の写実的なひな人形15体が、江戸時代の旅籠(はたご)を修繕した「岡部宿大旅籠柏屋歴史資料館」の和室や蔵に展示され、来館者の関心を集めている。
母親と訪れた同県焼津市の中野桃子ちゃん(8)は、会場入り口に展示してある男びなと女びなを見て「大きい」と驚いた様子。着物や小物も実際に使えるほど精巧で「動きだしそう」と感心した様子だった。
人形は、同町のひな人形師故薮崎好光さんが1969年に完成させた。表情が生きているかのような東京・浅草の「生人形」に出会い、65歳であらためて東京の人形師に弟子入りし、通常の人形と作り方がまったく異なる等身大の人形作りを学んだという。
会場には、京都御所を模した白木の御殿飾りなど、珍しいひな飾りも展示されている。
※写真=展示された等身大のひな人形を見る親子=16日午後、静岡県岡部町
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