京急電鉄で大正期や昭和期に親しまれてきた旧塗装にラッピングした電車のお披露目イベントが二十五日、京急川崎駅と品川駅で開かれ、昔懐かしい電車を見ようと大勢のファンでにぎわった。この日に創立百十周年を迎えた同社の記念企画の一環で、一年間にわたって本線と大師線で運行する。
京急川崎駅では大正期に登場し、あずき色の車体に木製ドアが施された「デ51形」をイメージしたラッピング電車(四両編成)が披露され、大師線沿線の幼稚園など七施設の園児約三百七十人が招待された。
品川駅でも昭和二十-三十年代に登場し、現在の赤地に白帯の塗装に変わる一九六三年まで赤と黄色の塗装で親しまれた「500形」をイメージした電車(六両編成)が披露された。
いずれも「1000形」をベースに、リベットや木目など細部に至るまでラッピングで表現。「デ51形」は大師線を、「500形」は本線を普通列車として運行する。
同社は一八九八(明治三十一)年、川崎大師への参拝客を対象にした「大師電気鉄道」として創立。電気鉄道としては関東で初、国内で三番目で、当初は六郷橋-大師間の約二キロを走る路面電車だった。石渡恒夫社長は京急川崎駅で「大師線は現存する日本で最も古い電気鉄道となった。京急グループとして発展したのは(創業の地の)川崎をはじめ沿線の皆さんのご支援のたまもの」とあいさつした。
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