イージス艦衝突事故は26日、発生から1週間を迎えた。依然行方が分からない吉清治夫さん(58)と長男哲大さん(23)。千葉県勝浦市の川津港では、漁師仲間もうらやむ父子だ。漁への思いは熱く、2人の漁船「清徳丸」は事故前日の18日、仲間内で最後に帰港しながら、翌19日は真っ先に出漁した。午前零時50分。事故の約3時間前だった。
港に係留された清徳丸からは、治夫さんの厳しい声がよく響いた。高校を中退し漁師になった哲大さんは、父の背中を必死で追っていた。哲大さんの同級生は「おやじさんは哲を早く1人前にしたかったんだろう」と口をそろえる。「いつか自分の船を持ちたい」。目が輝いていた。
今期のマグロ漁は例年になく「あや(縁起)」が良かった。漁師仲間は「今日もまた清徳だ」。哲大さんも何本も釣った。「哲のすごいのはとにかく仕事を休まないこと」と同級生の漁師渡辺優さん(23)は振り返る。
(共同通信社)
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