国内で飼育されているライオンで最高齢だった野毛山動物園(横浜市西区老松町)の雄ライオン「モドリ」が十一日、老衰のため死んだ。人間では百二十歳前後に当たる二十三歳八カ月の大往生だった。
同日午前八時半ごろ、飼育員の川田攻さん(49)が獣舎をのぞくと、モドリは横になり動かなくなっていた。「とうとうか-」。川田さんは、穏やかな死に顔を見てそう思ったという。
二年程前から衰えが目立っていた。トレードマークのたてがみが抜け、”百獣の王”の眼光から覇気が消えていった。昨年暮れには餌の馬肉をほとんど受け付けなくなり、水さえ前足で払われることがあったという。
死の二日前、珍しくこぶし大の肉を平らげた。川田さんは「今思えば必死に生きようとしていたんだな」と振り返る。
六歳で同園にやってきて、低く響く鳴き声は長く野毛山のシンボルだった。この日、モドリを見舞いに来たという老夫婦は「山を越えて響くほどの大きな声だった。もう聞けないのか…」と寂しそうに話した。
同園では四月六日まで、獣舎横にモドリの写真と献花・記帳台を置いて別れを惜しむ。問い合わせは同園電話045(231)1307。
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