奈良県田原本町の医師宅放火殺人の供述調書漏えい事件で、医師の長男(18)=中等少年院送致=を鑑定し、調書を漏らしたとして秘密漏示罪に問われた精神科医の崎浜盛三被告(50)=京都市=は14日、奈良地裁(石川恭司裁判長)の初公判で認否を留保した。
秘密漏示罪の起訴は極めて異例で、弁護側は無罪を主張する方針を明らかにした。
弁護側は根拠として(1)鑑定人は同罪の対象外で、精神鑑定は「医師としての業務」に当たらない(2)長男に殺意はないことを伝え、広汎性発達障害に対する社会の認識を是正したいという正当な目的があった-などを列挙。その上で、検察側に「医師の業務」の定義など、起訴状の内容について詳しい説明を求めた。
検察側は「(精神鑑定は)裁判所から医師として命じられた業務だ」と指摘するにとどめ、冒頭陳述など実質審理は5月1日の第2回公判以降になる見通し。
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