山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審で、犯行時18歳の元少年(27)を死刑とした判決を受け、弁護団は22日午後、上告。広島市内で記者会見し「極めて不当な判決。もう一度証拠を検討し直し、正しい判決を出すよう強く求めていく」と訴えた。
安田好弘主任弁護人は、殺意を否定した元少年の新供述を判決が全面的に退けたことについて「私たちが求めた、客観的証拠や捜査段階の供述の見直しが一切行われなかった」と批判。「(新供述は)死刑を免れるためではなく、記憶に忠実に話した。裁判所は彼の心を完全に見誤っている」と述べた。
また「(判決が)厳罰化を加速していく。このままでは謝罪を許さない危険な社会になる。裁判員制度にも大きな影を落とす」と懸念を表明した。
判決後接見した弁護人によると、元少年は冷静な様子で、新供述について「記憶違いがあるかもしれないが、すべて自分にとっての真実を述べてきた」と話したという。
※写真=元少年への死刑判決を受け、記者会見する安田好弘主任弁護人(左)ら=22日午後2時34分、広島市中区の広島弁護士会館
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