暮らし・話題 オペラ「カルメン」を演じてみたい-。そんな夢を実現しようと平塚市民らの合唱練習に熱が入っている。三十年以上の実績のある藤沢市民オペラに続けと、八月からは立ち稽古(げいこ)も始まる。十二月二十一日の本番に向けた長丁場の練習模様をのぞいた。
四月十九日夜、同市見附町にある市民センター三階会議室。ピアノに合わせて男女三十四人が声を張り上げていた。密輸業者たちがホセのうわさ話をしているシーンだ。
「『女好きよ』の“きよ”が甘くならないように、はっきりと」と指導の青木雅也さんから指示が飛ぶ。男声陣も懸命に声を合わせていた。
市民オペラ「カルメン」は、同市文化財団(長浜正孝理事長)の十周年記念事業。二〇〇六年に平塚の昔話に題を取った創作ミュージカル「亀の不思議なおくりもの」を成功させたころから「次はカルメンを」という声が上がり、実現した。
同市在住の岩崎由紀子さん(国立音大教授、二期会)を総監督に、指揮は城谷正博(新国立劇場オペラ指揮者)、演出は岸未朝(東京芸大講師)、美術・衣装は川口直次(武蔵野美大教授)各氏に委嘱。ソリストはカルメンに手嶋眞佐子さん、ホセは湯川晃さんなど二期会の中堅、ベテランの実力者をそろえた。昨年十一月にオーディションで男声二十五人、女声三十五人を選んだ。
伊本教子さんは合唱団仲間六人と参加。「テープに取って自宅でも練習よ」とにっこり。前田行男さんは「平塚の文化もここまで成熟してきた。家族も応援してくれています」と楽しげだった。
総監督の岩崎さんは「聴衆と舞台が一つになって楽しめるものにしたい」と期待を込めた。
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