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 第139回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は来日21年の中国人女性、楊逸(ヤンイー)さん(44)が日本語で書いた「時が滲む朝」(文学界6月号)に決まった。

 中国人作家の芥川賞は史上初。日本語を母語とせず、中国という異文化を背景に持つ作家の受賞が日本の文学界に与える影響は大きく、日中相互理解にも役立ちそうだ。

 楊さんは中国黒竜江省ハルビン市生まれ。本名劉☆(リュウ・チョウ)。1987年の来日後に日本語を学んだ。中国語講師をしながら昨年、日本語で初めて書いた小説「ワンちゃん」で文学界新人賞を受賞しデビュー。同作で候補となった前回に続く2度目の候補で今回、受賞を決めた。

 受賞作「時が滲む朝」は、89年の天安門事件を中心とした中国の民主化運動の高揚と挫折がテーマ。中国人男性の青春と、その後日本で理想を断ち切れずに生きる姿を描いた。

 贈呈式は8月22日、東京・丸の内の東京会館で。賞金は100万円。

(注)☆は、草カンムリに収の又が牧のツクリ

※写真=楊逸さん

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