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 作家金原ひとみさんの芥川賞受賞作を映画化した「蛇にピアス」(9月全国公開)の完成報告会見が東京都内で開かれ、全裸シーンに挑んだ主演の吉高由里子と蜷川幸雄監督らが出席した。

 吉高は主役オーディション後の昨年9月、都内で交通事故に遭ってあごを骨折するなどし、集中治療室(ICU)に数日間いたことを明かし、「それまで生きているのが当たり前と思っていたけど、1人でベッドから起き上がれなくて、痛くてもがいていた時に『蛇にピアス』を思い出して、やらなきゃと思いました」と語った。

 吉高が演じたのは19歳のルイ。舌が蛇のように割れ、顔にピアス、背中に竜の入れ墨をしたアマ(高良健吾)と、彫師のシバ(ARATA)と出会い、自身もピアスや入れ墨をし、痛みで生きている実感を得ていく。

 ハードな役に臨んだ心境を吉高は「地球って(誕生して)46億年、私はやっとこさ20年。地球のため息ぐらいで私の一生も終わってしまうなら、皆さんに預けようかなみたいな。すみません、ニュアンスでしかしゃべれなくて」とウフッ。

 さらにゆっくりとしたペースで蜷川監督評を披露。「自分で描いた世界で生きていて、すてきだなって。だからこんなに目がキラキラしてるのかな。吸い込まれそうで、見透かされてそうで。怖い人ですよ」。最後の一文は“まったくもう”的な節付きで、会場は吉高ワールドに爆笑。

 蜷川監督は「オーディションで吉高はグニャグニャしてて変な子だなと思ったけど、真摯な思いがあるようだった。現場では、ひた向きさに皆が引かれた。何言ってるか分からないことはよくあるんですよ。それをわれわれが必死に、パズルを解くように考えるんです」と、保護者のような笑顔で話した。

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