フランスの詩人ヴィリエ・ド・リラダンはギリシャ王権継承を主張できるほどの大貴族に生まれた。すっかり落ちぶれ、赤貧洗うがごとき生活を送るが、その分、強烈な自負心を研ぎ澄ませた ▼ホームレスの群れにうち交じり、橋の下で夜を明かしながらこう言い放った。「たまには地球という一遊星のことも考えてやろうよ」 ▼山之口貘(ばく)の詩を読むとこの逸話を思い出す。窮乏ぶりが似ているのではない。「地球の上はみんな鮪(まぐろ)なのだ」(「鮪に鰯(いわし)」)と宇宙のどこかから地球を眺める視...
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