【北京19日共同】中国の美術品競売で贋作をつかまされるケースが相次ぎ、社会問題化している。カネ余り現象の中、中国では美術品が格好の投資対象となっているが、競売会社が模造画家と結託するなどモラルが低く、法整備も不十分なことが背景にある。
北京青年報によると、上海の収集家の女性、蘇敏羅さんは2005年末、中国で人気の画家、呉冠中氏作とされる油絵を253万元(約4000万円)で落札。半年後に転売しようとしたが、贋作と指摘された。
競売会社に訴えると、担当者は開き直って「外部に言わないで。呉氏が死んだ後に売りに出せばもっと高値がつく」。裁判も辞さないと食い下がると「120万元を返済する。会社を訴えても時間がかかるだけ」と説得された。
蘇さんが所有する贋作を直接鑑定した呉氏は「私の贋作が多すぎる。法律が不備で、競売会社と美術商、模造画家が共謀している」と怒っている。今回の事態を受け、文化省も重い腰を上げ、問題解決に動きだした。
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