社会 横浜松坂屋(横浜市中区伊勢佐木町)の閉店セールが二十四日、始まった。十月二十六日の閉店まで約三カ月にわたり続ける。自主運営する売り場の大部分の商品がセール対象とあって、開店前から約百メートルの行列ができた。同店は期間中の売り上げ目標を前期比二・五倍の四十億円に設定している。
各階はセール用に模様替えされ、松坂屋や持ち株会社J・フロントリテイリングなどから約百人増員して接客などにあたった。一階から四階のファッションフロアをメーンに、「創業百四十四年」にちなんで千四百四十円の値札を付けた財布や「サンキュー」に引っかけ三千九百円とした婦人ジャケットなどが並べられた。五、六階のテナントも協賛セールを実施している。
玄関には開店三十分前の午前十時ごろから人が並び始めた。開店直前には約五百人が列を作り、開店から約十分間で約千人が来店。「一九九八年の横浜ベイスターズ優勝セール以来の人出」(同店)という。
行列の先頭に並んだ横浜市西区の女性会社員(61)は、数量限定の牛革ハンドバッグなどを目当てに午前九時に到着した。「幼いころ、ここに来るのが楽しくて仕方なかったが、今は年に一、二回しか来なくなった。懐かしさとさみしさが入り交じった気持ちです」と話していた。
来店客を玄関で出迎えた桜井逸美社長は「うちは百四十四年の歴史があり、横浜でいちばん老舗の百貨店。有終の美を飾るおもてなしをしたい」と話していた。
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