暮らし・話題 古都・鎌倉の街並みの成り立ちと景観に関係する法律や条例を紹介した「鎌倉 まちのいろは」が冬花社から出版された。先生役のフクロウが猫とネズミの生徒に解説する絵本仕立て。景観やまちづくりについて考えてもらおうと市内の建築士や主婦らが作った「大人のための絵本」だ。
同市材木座に住む建築士の山田初江さん(78)は、知り合いに都市計画法などまちづくりの法律について質問され答えに窮してしまった経験を持つという。「建築士だから建築基準法はよく知っていた。だけど、都計法や景観法などの知識は不十分だった」と山田さん。
そこで、同じ建築士の梅沢典雄さん(55)、熊倉洋介さん(48)らに呼びかけ、二〇〇五年「いろはの会」を設立した。現在は学生や主婦らも参加し会員は約二十人。都市計画法、景観法、市まちづくり条例などのまちづくりの基本ルールを学ぼうと年三、四回のペースで出前講座を開いている。
「まちのいろは」は出前講座をもとに会員が執筆した。(1)街並みの歴史(2)法律などの基本ルール(3)ルールの解説―の三部構成。鎌倉時代から現在まで街並みの変遷を鳥観(ちょうかん)図で振り返った。時代ごとに代表する建築や風俗も登場する。(2)、(3)は導入部的な内容だ。
熊倉さんと梅沢さんは「私たちも最初は分からなかったが、勉強していく中で理解できるようになった。理解するまでの過程が読者にも追体験できるように心がけた」と話す。
日本ユネスコ協会連盟から十五万円の助成を受け二千部を制作した。千円。市内の書店などで扱っている。問い合わせは、冬花社電話0467(23)9973。
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