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その他 「感動をありがとう」―。先天性の心臓病を患いながら日本代表選手として北京五輪ソフトボールに出場、金メダルを獲得した西山麗さん(24)が二十八日、地元・横須賀に凱旋(がいせん)した。京急線横須賀中央駅前で歓迎セレモニーが開かれ、大勢の市民らを前に優勝を報告。母校の市立田戸小学校と同常葉中学校を訪れ、後輩たちに「最後まであきらめなければ必ず夢はかなう」とメッセージを送った。

 豪州との三位決定戦。延長十二回一死満塁から中前にサヨナラヒットを放ち、決勝進出の立役者となった西山選手。実は生まれつき心臓病を抱えている。病名は「大動脈弁狭窄(きょうさく)兼閉鎖不全症」。それでも運動が好きで、常葉中に入学するとソフトボール部へ入部。その年の夏、アトランタ五輪で活躍する斎藤春香選手(現・日本代表監督)の姿を見て五輪への夢を抱いたという。中学二年生のときには八時間に及ぶ手術で心臓弁を移植。「この子の心臓はもってあと十年」。医師はそう宣告したが、西山選手は手術後も好きなソフトボールを続け、県立厚木商高、日立ソフトウェアへ進んだ。

 この日、首に金メダルを下げ、同駅前に姿を現した西山選手。「最後に勝つのは自分たちという強い気持ちが(決勝相手の)米国に勝った」などと語り、市民から盛大な拍手と歓声が贈られた。その後、田戸小では「みんなも好きなものを見つけ、一生懸命取り組んで」とあいさつ。常葉中でも、クラスメートや家族に感謝の気持ちを持つよう呼び掛けた。

 会場には父・義信さん(66)の姿も。「娘の好きなもの(ソフトボール)を取り上げたくないと見守ってきた。わが子ながら、『すごいことをしたんだな』と感じた」と目を細めていた。

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