一八九八(明治三十一)年に創業、東北屈指の歓楽街として栄えた「小中野新地」をしのばせ、国の登録有形文化財となっている八戸市小中野六丁目の新むつ旅館。“小中野の顔”ともいえる同旅館が、相次ぐ逆風で廃業の危機に立たされている。建物の老朽化に格安ホテルの台頭、さらには青森・岩手沿岸地震にも見舞われ、経営者の心労は絶えない。今、旅館を支えているのは、ファンの愛情と地域の熱意だ。 「昔はもう少しお客さんが来てくれたけれど…」。おかみの川村紅美子さん(69)がため息交じりに苦しい...
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