ラジカセから流れ出したその歌に私は衝撃を受けた。サンフランシスコベイブルース、洋楽好きな人なら何度か耳にしたことのある曲であろう。しかし驚きは歌詞にあった。その歌詞はすべて宮古方言で綴(つづ)られていたのだ。笑った、涙が出るほど笑った。軽快なリズムに宮古方言が見事にハマっている。 サバヌニャーン(草履(ぞうり)がない)というタイトルのついたその曲は、宮古の久松地方の風習を面白おかしく歌っていた。おそらく歌っている本人の出身地なのだろう。そのカセットテープの背には〈下地...
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