経済 年間を通じて約一五度に保たれている地中熱を冷暖房に利用する「地中熱空調システム」の実証実験が、川崎市幸区の南河原こども文化センターで始まった。川崎市とJFE鋼管(千葉県市原市)の共同研究で、建物の基礎としても利用される鋼管を利用。実験によって、ヒートアイランド対策や二酸化炭素(CO2)削減の効果を検証する考えだ。
実験では同センターの敷地に長さ約三十メートルの鋼管を八本埋め込んだ上で鋼管内に水を満たす。地中と同じ温度に保たれた鋼管内にチューブを差し込み不凍液を循環させ、センターの空調設備に活用する。
従来の空調設備は主に外気を利用しているため、冷暖房を行うには冷却や加熱に多くのエネルギーが必要だった。一方、地中は年間を通して温度が一定なため冷暖房のエネルギー負担が少ないメリットがある。
この共同研究は、環境技術の開発を産学連携で推進しようと、川崎市が二〇〇八年度から始めた事業の一環。同センターは子どもたちや地域住民が活用するため、市の担当者は「最新の環境技術を身近に感じてもらいたい」と話している。
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